発達障害の症状について
発達障害では、発達の遅れとして知的機能の遅れを含む心身の障害が対象となります。
全ての人が同じ症状を示すわけではなく、個人差があります。
学習障害(LD)
全般的な知的発達に遅れはないが、聞く、話す、読む、書く、計算する、推論する能力の内、特定のものの習得と使用に著しい困難を示す様々な状態で、学業上において定義されます。
注意欠陥多動性障害(ADHD)
学習障害の20〜25%が注意欠陥多動障害との報告があります。
LDは学業上において定義され、知能テストなどで判断されますが、ADHDは行動上の問題とされ、学校や家庭での振る舞いによって定義されています。
ADHDは、しばしばLDを併発していることが多いので、LDとはっきり区別することは困難です。
例えばADHDの40〜60%には特異的読字障害があるので、学習障害(AD)となります。
主な特徴
- 不注意
物事に集中することができない。忘れ物や、物をなくすことが多い。 - 衝動的行動
落ち着きがなく、席に座っていることができず、歩き回る。 - 多動
突発的な行動をとる。順番待ちができない。
広汎性発達障害(PDD)/自閉症
自閉症は広汎性発達障害の一種です。一口に自閉症と言っても、全ての人が同じ症状を示すわけではありません。大きく分けると高機能自閉症と低機能自閉症に分かれています。
低機能自閉症(カナー症候群)
自閉度が高く、IQが70以下で、知的障害を伴う自閉症。
全体の約70〜80%はこのタイプと言われています。
高機能自閉症
高機能自閉症の場合はIQが70以上あり、知的障害がありません。
アスペルガー症候群はこのひとつです。
アスペルガー症候群
主な特徴
- 社会性
人と接触することが嫌いではないが、人の気持ちを推測するのが苦手。意思の疎通が困難で、孤独感に苛まれやすい。 - コミュニケーション
言葉は話せるが、聞き手の反応にあまり注意を払わず、一方的に話し続けたり、質問し続けたりする。感情や情緒を表す言葉は苦手。 - 想像力
事実や数字などの習得は得意でも、抽象的思考が苦手。趣味や収集活動に、強迫的な打ち込み方をすることがある。自分の興味のあるものにとことんこだわり、異常なまでに調べ上げ、相当な知識を持つことがある。
サバン症候群といわれ、優れた記憶力や暗記力を備えているケースがある。
自閉症に共通する主な特徴
- 対人関係
視線が合いにくい。人と関わるのが嫌いというより、人に興味がない様に見える。
他の子供に興味がない。など - コミュニケーション・言語の理解力
音声言語の発達の遅れがある。オウム返しの言葉が多く、長い間続く。名前を呼んでも反応がない。言葉を聞いて理解ができない。話し言葉以外のコミュニケーション手段(身振り、表情)も理解し適切に用いることができない。 - 反復情動行動を伴う想像力
想像力が必要なごっこ遊びができない。人の心を推測することができない。独特の強いこだわりがある(同じ所には同じ道順でしか行こうとしない。物を決った所にしか置こうとしない。どこに行くにも手放さない物がある。物事の順序が厳密に決まっている。マーク、記号、アルファベット、数字に興味を持つ。テレビはコマーシャルや天気予報だけを好む。
